疲労を感じる病気は何か



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慢性疲労の陰に潜む病気とは

疲労の原因となる病気もある
 

慢性疲労は病気でもなく、原因がはっきりしないこともありますが、慢性疲労のかげには病気が潜んでいることもあり、注意が必要です。

疲労感を伴う病気は多数ありますが、以下に比較的患者数の多いものをあげてみました。

疲労感がいつまでも抜けない人で微熱が一週間以上続く人や、下記の症状がみられ、病気が心配な方は病院で検査を受けることをおすすめします。



貧血
貧血の原因は様々ですが、偏食による鉄分の不足、妊娠・出産・授乳による母体の鉄分不足、生理時の出血、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどによる長期の出血などが原因になります。

貧血によって運動時の息切れや、顔色の悪さだけでなく、脳への血流量、酸素供給量が低下することによる、中枢性疲労と呼ばれる全身疲労、倦怠感、無気力感などが起こります。


膠原病・関節リウマチ
膠原病はひとつの病気の名前ではなく、いくつかの疾患をまとめた病気ことです。
膠原病では、皮膚・筋肉・関節・血管・骨など、全身にあるコラーゲンに慢性的な炎症がひろがります。

膠原病を発症すると、非常に体がだるい、疲れやすいと訴える患者さんが多く、このだるさを「易疲労性(いひろうせい)」といいます。

そして、膠原病の病気グループの中でもっとも患者数が多い病気が、関節リウマチです。
関節リウマチでは、関節痛と関節の腫れ、こわばりなどが挙げられ、病気が進むにつれて関節が破壊されて変形していきます。



糖尿病
現在、糖尿病患者は40歳以上の4人に一人が発症すると言われるほど、患者数の多い病気です。
血液中の糖分が細胞に取り込まれエネルギーに変換されるには、膵臓から分泌されるインスリンが必要です。糖尿病によってインスリンの分泌がない、あるいは不足したりするとブドウ糖のエネルギーが変換されず疲労感や倦怠感を感じることになります。

糖尿病の原因は、遺伝、肥満による内臓脂肪、ストレスや活性酸素の影響などが考えられます。

初期症状として、疲労感、手足のしびれ、皮膚の乾燥、頻尿、多汗、喉の渇きなどがあります。さらに進行すると腎臓が機能しなくなり、失明や神経障害、壊疽などを引き起こす恐ろしい病気です。


肝炎
アルコールの過剰摂取による肝炎だけでなく、日本では肝炎ウィルスの感染によりA型、B型、C型などの肝炎が多く見られます。
文字通り、肝臓の細胞が炎症により破壊されていく病気です。多くの場合、全身倦怠感や発熱、黄疸などが見られます。
そのまま放置すると肝硬変から肝臓がんへと進行して行く場合も多く、注意が必要です。


腎不全
腎臓は体内の老廃物をろ過し、余分な水分と共に尿をつくり体外へ排出しています。
腎臓の機能が食生活の乱れ、運動不足、大量の飲酒、喫煙などが原因となって低下する腎不全となると、疲労感やめまい、貧血などが起こります。

さらに、手足や顔がむくんだり、尿が泡だったりします。
そのほか、夜間尿が増えたり、尿の色がにごるなどの症状がみられます。
倦怠感と共にこれらの症状が見られたら、病院での検査をおすすめします。


心不全
心不全は、数十年かけて少しずつ進行する病気で、国内では心臓病の中では死因第一位です。す。初期ですと高血圧や糖尿病の生活習慣病による心肥大がみられる程度ですが、そのまま放置すると、それが徐々に進行すると息切れやだるさ、むくみなどがみられるようになります。

心不全の怖いところは徐々に進行するため、自分では異常と気づかないケースが多いということです。上記の息切れ、だるさ、むくみがみられるようになるとすでにステージCに達していたということであり、この上のステージDになると治療も困難になってしまいます。
ですから、疲労感だけでなく、むくみや息切れが見られる場合はすぐに受診をおすすめします。


甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、高齢者に多く、その中でも特に女性によくみられ、高齢の女性の役10%に発症します。

甲状腺ホルモンは全身のエネルギー利用を促進するホルモンです。このホルモンの分泌が不十分になる病気が甲状腺機能低下症です。甲状腺機能低下症は橋本病と呼ばれる自己免疫疾患による甲状腺の炎症から起こる場合が多いといわれています。

甲状腺の機能が低下するとホルモン不足により全身でエネルギーを利用できず、慢性的な疲労感や、顔のむくみ、食欲不振、低体温による寒気、声がれ、皮膚の乾燥などが見られます。

内服による甲状腺ホルモン補充療法が主な治療法となります。


うつ病
うつ病とは文字通り、憂うつな気分になり、何に対しても興味が持てなくなることですが、
疲労感や倦怠感、首や肩のこりを訴える場合も多い病気です。

うつ病はセロトニンなどの脳内伝達物質が不足したりして、脳神経間で情報伝達がうまくいかないことも原因と考えられます。

慢性疲労症候群や副腎疲労症候群は多くの場合うつ症状も併発しており、疲労感と共にうつ様症状が現れていたら、心療内科などの受診も必要です。


がん
がんの発生部位や症状によって疲労感の有無や程度も異なりますが、悪性腫瘍ができたことによる炎症性サイトカインが発生したり、貧血、低栄養、代謝異常などにより疲労感を感じることがあります。

がんの場合、肉体的なものだけでなく、がんと診断されたことによる不安や不眠などメンタルなものからの疲労感も多いといわれ、抗がん剤や放射線治療の副作用でも疲労感は感じられます。


睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に10秒以上息が止まってしまう無呼吸の状態が1時間に5回以上ある場合や、7時間の睡眠の中で無呼吸の状態が30回以上起きてしまうことを睡眠時無呼吸症候群と言います。

気道が狭くなって寝ている間にいびきをかいていることも多く、夜間の睡眠の質が低下し、起床時の疲れや日中の眠気を招きます。特に肥満体型の人や、家族にいびきをよく指摘される人は注意が必要です。


慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(CFS)は「筋痛性脳髄炎」とも呼ばれ、強度の疲労感だけでなく、微熱、筋肉痛、頭痛、リンパの腫れや痛み、うつなどの症状が半年以上続く病気です。

この慢性疲労症候群は症状が重くなると、寝たきりになることもあります。

慢性疲労症候群(CFS)は感染症や化学的、社会心理的ストレスなどが原因となり、細胞から異常に分泌されるタンパクなどの影響により、脳が炎症を起こし、神経系の機能に障害が見られています。 確率した治療法が未だなく研究が続けられています。


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副腎疲労症候群
この病気は英語でアドレナルファティーグと呼ばれ、文字通り副腎が疲労して、ホルモン分泌が正常ではなくなってしまう状態を言います。

中心となる症状は強い倦怠感であり、落ち込むなど「うつ」の症状もみられ、さらに寝付きが悪い、感染症になりやすいなど慢性疲労症候群と症状では共通点が多い病気です。

原因は精神的・肉体的ストレスや喫煙や栄養の偏りなどが原因と考えられています。
これを治療する薬剤はなく、ストレスコントロールやビタミンの摂取、食事など生活習慣の改善による治療が中心です。


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