腸内細菌と疲労


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腸内細菌は疲労と関係する


腸と脳は影響しあっている

腸は「第二の脳」といわれることもあります。それは近年の研究により、脳と腸は互いに影響し合っていることがわかったからです。

神経系と腸内細菌の関係について、そのメカニズムがすべて詳しく解明されているわけではありませんが、たとえば、腸内細菌により脳内伝達物質のセロトニンの9割がつくられているということはわかっています。

脳は腸を自律神経を通してコントロールしていますが、逆に腸から脳へ指令がだされることもあります。これを「腸脳相関」と呼びます。

たとえば、ストレスを受けるとお腹を下す場合もありますが、脳がストレスを受けると腸の機能が低下します。一方、腸から脳への指令を通して神経伝達物質の産生が行われることもあります。

これはストレスなどで自律神経のバランスが乱れると腸内環境が悪化しやすくなり、反対に、腸内環境が悪くなっても自律神経のバランスが乱れやすくなることを意味します。

すなわち、腸内環境を整えることは自律神経の乱れを改善することにつながり、疲労回復にも効果があるということで、とても大切なことなのです。




腸内細菌は慢性疲労に影響する

人の腸内に存在してしている腸内細菌の数は100兆~1000兆個といわれており、人間の免疫系や代謝調整に大きな影響を与えています。

その理想的なバランスは、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見(ひよりみ)菌は70%といわれています。

近年、腸内細菌に関する研究が進歩し、2型糖尿病患者や肥満の人に特有の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)があることが解ってきました。

実際に、標準体型の女性が、腸の感染症の治療を受けるため、健康な人の腸内細菌を移植したところ、体型も細菌を提供しているドナーと同じようなメタボ体型になってしまったという研究報告があります。

また、最近の研究では慢性疲労症候群(CFS)の患者に特定の腸内細菌叢がみられることがあきらかになりました。

慢性疲労症候群の患者の腸内細菌叢は、健康な人に比べて微生物の多様性に乏しく、炎症を抑える働きを持つ善玉菌が少ないほか、腸内細菌からの炎症物質が血液中に増加していることがわかったのです。

すなわち、慢性疲労症候群の原因の可能性の一つが腸内細菌叢の乱れであるということです。

これは、慢性疲労症候群の患者に限らず、腸内細菌叢が悪玉菌優性になった時にも、炎症物質が発生していると考えられ、これが疲労感につながっている可能性があります。

一方、うつと腸内細菌の関係もあるということが、解明されています。

悪玉菌の増加による腸内細菌叢の変化は腸の透過性を亢進させ、 腸内細菌や毒素などの侵入の機会を増やすため,炎症性サイトカインが発生し、それが脳神経に影響を与えて、うつを発症すると考えられています。

慢性疲労症候群の患者には、うつを発生していることが多いのですが、二つの病気が炎症という共通のメカニズムから成り立っている可能性があるということを考えると、その点も理解できるでしょう。

腸内環境に悪い食品添加物や薬を体内に入れない
英国の科学誌のネイチャーは2014年に「人口甘味料が腸内細菌に影響を与え、肥満や糖尿病の発症に影響を与える」という研究結果を掲載しています。

腸内で善玉菌が減り、悪玉菌であるウェルシュ菌やブドウ球菌などが増える原因は、肉食や高脂質の欧米化した食生活にあるといわれています。

しかし、原因はそれだけではなく、人口甘味料、防腐剤、着色料さらに残留農薬等などの食品添加物も影響しているのです。

ですから、腸内環境を良好に保つには、まずは善玉菌にダメージを与えるこれら食品添加物を入れないことが大切です。

一方、抗生剤も、腸入ると悪玉菌、善玉菌共に殺してしまうため、腸にとって大きなダメージを与えてしまいます。

腸によいものを食べるだけでなく、腸の働きに悪影響を及ぼすものを入れないことをこころがけたいものです。




善玉菌のビフィズス菌の重要性
疲労感や体の不調をもたらす悪玉菌ですが、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすために有効な方法は腸内でビフィズス菌を増やすことです。

それは、ビフィズス菌が産生する酢酸が悪玉菌の力を弱めることにつながるからです。

ビフィズス菌や乳酸菌を入れることも悪くはありませんが、ビフィズス菌や乳酸菌は、人それぞれ定着しやすい菌の型が異なるため、どんなに多く取り入れても定着せず、効率が悪いのです。

ですから、腸内で善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂取して、自分の腸内に存在するビフィズス菌などの善玉菌を増やすことをこころがけましょう。

このように善玉菌のエサになる食品は「プレバイオティクス」と呼ばれています。
以下に紹介した食品を摂取するようにこころがけ、腸内環境を整えましょう。


オリゴ糖プレバイオティクス食品

フラクトオリゴ糖  
にんにく・玉ねぎ・ごぼう・バナナなど

ガラクトオリゴ糖
母乳に含まれるが、ビフィズス菌を増やす糖としてトクホの食品にも含まれる。

大豆オリゴ糖   
納豆、豆乳など大豆製品に多く含まれる。

キシロオリゴ糖
たけのこ・とうもろこしなど

ラフィノース    
キャベツ・アスパラガスなど


ボディケアで回復
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