看護師のメンタルヘルス

看護師の勤務は2交替、3交替など不規則な上、看護師不足といわれて久しい近年では、ひとりにかかる仕事量も多くなりがちで、「自分の理想の看護をしたいのにできない」というジレンマも生じやすくなっています。そんな状況の中でも、やりがいを感じながら仕事を続けていくためには、心の健康を上手に管理することが重要になってきます。

うつ病とは

特徴

日本女性の場合、一生のうちに1回以上うつ病になる割合は約25%と言われています。一方の男性は約10%なので、比較すると倍以上の開きがあります。うつ病というのは、誰でもかかる可能性のある心のカゼのような病気ですが、回復するまでに時間がかかることも多く、治ったと思っても再発してしまう恐れがあります。

身体的には、「眠れない」「疲れやすい」「食欲がない」といった症状が顕在化し、仕事面では、「作業能率の著しい低下 」「ミスの頻発」などが挙げられます。特に、簡単な作業でも堂々巡りをしてしまい、終わらせることができないといった状況が出たら要注意です。精神面では、軽い順から「不安感」>「思考停滞」(いま見たり読んだりしていることが頭に入らなくなる)>「自責」(自分はダメな人間だと責めるようになる)>「出社拒否」>「自殺を試みるor自殺」となります。 尚、うつ病の特徴として、軽いうつ症状でも一度は「死にたい」と思うのが特徴です。症状が重くなくても、初期の段階や回復時に突発的に自殺してしまうこともあるので、注意が必要と言えるでしょう。

原因

うつ病の原因となる理由のひとつとして、長時間勤務による睡眠不足が挙げられます。睡眠不足による脳の過労状態です。特に、夜勤や交替制の勤務などは身体のリズムが不規則になり、眠りたい時に眠れないので睡眠不足に陥りやすくなります。人間は夜行性ではないので、夜の遅い時間に働くと身体のリズム(体内時計)が乱れ、時差ボケのような状態を引き起こすのです。

看護師にもこの事例が多く、時間がずれて空腹になったり便秘になったりと、内臓の働きに乱れが起こりやすくなります。。

治療

うつ病は、薬の服用と休養で治ります。休養といっても入院するのではなく、多くの場合は自宅での療養で済みます。抗うつ剤を飲み始めて本当に効果が出てくるのは1~2週間後なので、早く治したいという焦りは禁物。きちんと治療をすれば、3~6ヶ月程度で治癒します。
尚、抗うつ薬には依存性がなく、最近の薬は副作用も軽くなっているようです。

パニック障害とは

パニック障害とは、突然起こる呼吸困難です。重度のストレスや過労、睡眠不足、それに加えて、カゼなどの体調不良が重なった時に発症することが多いと言われています。 一度発作が起こったら、治まるまで数分から10分くらいかかる場合もあり、命に別状はないのですが、長引くと死の恐怖に襲われます。また、自分の意思に反して突然やってくるので、「またあの発作が起こったらどうしよう」という強烈な不安にかられてしまいます。それによって精神的に追い詰められ、日常生活が妨げられてしまうのが、パニック障害という病気なのです。

うつ病と違うのは、患者さん自身が病気と認識して積極的に病院にかかるので、治りやすいこと。誰でも突然の出来事や緊急時には生存本能が働いて、息づかいが激しくなって脈拍が早くなります。しかし、パニック障害の場合は緊急時でもないのにこういった現象が起こります。そのため、誰もが不安を感じて日常生活に支障をきたしてしまうのです。

デイリーハッスル

何か特別なトラブルや悩み事があるわけでなく、毎日のちょっとした出来事の積み重ね、例えば、朝の通勤時の混雑や渋滞、仕事相手との日々の煩雑なやりとり、予定外の仕事が増える…こういった、職場での人間関係や家族の問題など日常生活の中で繰り返し起こるストレスのことを「デイリーハッスル」と呼びます。意外に見過ごしがちなことですが、小さなストレスでも徐々に蓄積されていくと、脳も次第に疲れてくるのです。

不眠症

布団に入ってもなかなか眠れないという症状は、どなたでも1度や2度は経験したことがあると思います。しかし、ただ単に眠れないことが不眠症の症状ではありません。 眠れない、眠っても何度も目が覚めるなどの症状も伴いますが、不眠症というのは睡眠時間の長さではなく、目が覚めた時にだるさを感じたり、常に眠気が襲ってきたりと、日常生活に支障をきたしてしまうことを指します。日本人の5人に1人は不眠症で悩んでいるとも言われていますが、中でも中高年以降になると、その割合は高くなります。

効果的なストレスマネジメントは、ストレスの原因やその人のストレス対処能力、ストレスを感じたときの対処の習慣等によっても異なります。また、自分に合ったストレスマネジメントの方法は人それぞれなので、自分に最適な方法を見つけましょう。下記はその一例です。

メンタルヘルスの悪化を防ぐには

病院やクリニックといった職場側には、しっかりとしたメンタルヘルス対策を講じる義務がありますが、それに頼るのではなく、看護師自らが日々のセルフケアの重要性を理解し、実践することがとても大切です。ストレスは生きている限り生じるもので、全てを解消してゼロにすることはまず不可能。自分のストレスについてよく知り、適切な対処法を実践することで、 ストレスと上手につきあっていくこと(=ストレスマネジメント)が必要なのです。

一口に不眠症と言っても、その原因は様々です。身体的な疾患の場合もありますが、ストレスや心の病気から不眠症になることもあります。統合失調症、うつ病などの精神疾患では、初期症状として不眠症が見られることもとても多いのです。むしろ、心の病気で不眠症を伴わないことはとても珍しいことで、不眠というのは心の病気の重要なサインにもなるわけです。

リラックス法を身につける

  • 過剰なストレスを運動や活動によって発散させましょう。気持ちよく汗をかくことで、ストレスは解消されます。これはスポーツだけでなく、ウォーキングやジョギング、サイクリング、さらには自然と親しんだり、歌ったり、踊ったり、しゃべったり…など、自分自身がリラックスできればOKです。
  • 過剰なストレスにより緊張した筋・神経をリラックス。ストレッチング、入浴や睡眠、アロマなどの方法で、骨格筋の収縮・緊張 → 中枢神経の興奮 → 自律神経の刺激 → 筋肉群への興奮刺激 → 緊張の亢進という筋肉の悪循環を断ち切りましょう。
  • 普段からの会話や理解、支え合いで職場内のコミュニケーションを図りましょう。対人関係から生じるストレスは、職場生活でのストレスのトップ。その原因として、コミュニケーション不足(質・量とも)が指摘されています。

認知(ものの見方や捉え方)の歪みに気づく

自分の認知の仕方の傾向を振り返ってみると、ストレスへの対処法が見つかるかもしれません。

  • 物事を白か黒か、成功か失敗か、の両極端に分けてしまう。
    ⇒わずかなミスでも完全な失敗と考えてしまう。

<対策>
できていることに目を向け、0から100の間で評価してみましょう。

  • 否定的なことが何かひとつあると、“いつも”と一般化してしまう。
    ⇒ひとつの出来事で自分を責めたり、他人への怒りが増したりする。

<対策>
「本当に毎回だろうか」と考え、そうでないときを発見しましょう。

  • 明確な根拠のないものに、否定的・悲観的な結論を出したりする。
    ⇒勝手に悪い方に憶測したり、不安に陥ったりする。

<対策>
「~であれば良い」という程度に言い換えてみましょう。

  • 物事の良い面を無視または軽視してしまう。
    ⇒自分の行動がマイナスに見え、努力や成果も認められない。

<対策>
良いものは良い、と素直に受け取ってみましょう。

健康的な生活習慣

健康的なライフスタイルはセルフケアの基本です。自分のライフスタイルを見つめ直してみましょう。

7つの健康習慣

  • 1.7から8時間の睡眠をとる
  • 2.朝食を必ず食べる
  • 3.間食は摂らないようにする
  • 4.標準体重を保つ
  • 5.適度に運動を行う
  • 6.タバコは吸わない
  • 7.適正飲酒を心がける

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